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リピート率が高い!データから分かる訪日台湾人の特徴
2018.06.15

前回は訪日中国人の特徴を明らかにしましたが、今回は、訪日外国人の中でも特に親日と言われる台湾人の特性を統計データを基に明らかにしていきます。

 

ちなみに、今回使用した統計データは観光庁の「訪日外国人消費動向調査」とJNTOの「訪日外客数」です。

弊社の統計データ分析ソリューションにも同様のデータは収録しており、ご覧になりたい項目のデータを簡単に集計でき、データのダウンロード、チャート作成などが可能です。是非ともお試しください。

 

訪日台湾人の特徴まとめ

各種統計データを参考に分析すると、訪日台湾人には下記のような特徴が見えてきます。

 

■ リピーター比率が高い

■ ツアーを利用する人が多い

■ 大都市訪問率は低い
■ 主な情報収集源はブロガー、JNTOのホームページ
■ 医薬品・健康グッズ・トイレタリー製品購入率トップ
■ 購入単価は低め
■ ドラッグストアの利用率が高い

 

詳細は下記を御覧ください。

 

訪日台湾人の基礎情報

訪日台湾人数

訪日台湾人の人数は過去数年、大幅に増えており、2017年には450万人を突破しました。2016年、2017年と伸び率は鈍化傾向を示すものの、前年比10%程度で増えています。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

月別訪日台湾人数

2018年に入って2月以降、2017年、2016年の月次訪問数を上回って推移しています。特に6−7月の夏場の訪問数が多いです。また、2017年は中秋節が10月に動いたことや、4連休があったことなどが影響し、10月も急激に増えました。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

訪問回数

訪問回数は2回目以上が80%以上を占めています。やはり親日な人が多いことや、地理的な近さが影響し、リピート率の高さに繋がっていることが推定されます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

年代・性別

女性比率は58%、男性比率は42%と女性がやや多いことが特徴です。世代別で見ると、30代女性が最多17%、次いで20代女性、30代男性となっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日台湾人の旅マエ動向

手配方法

個別手配が48%と団体ツアー(37%)・個人向けパッケージ(16%)と比較して多いようです。ただ、全国籍平均の個別手配比率(66%)と比較すると、比率としては少ないようです。地理的に近く、リピーターも多いのにもかかわらず、ツアーを利用する人が多いのは意外です。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

情報収集方法

情報収集方法としては個人のブログが40%とトップで、日本政府観光局(JNTO)ホームページ、旅行会社のホームページと続いています。インフルエンサー(ブロガー、Youtuebr、タレントなど)の訪問地を真似して、周遊する人も多いようです。また、日本政府観光局(JNTO)のホームページも確認している人も多いことも特徴的です。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日台湾人の旅ナカ動向

入国地点

関空、成田空港からの入国が1位と2位となり、全国籍平均と大きな違いはありません。ただ、那覇空港からの入国が、比較的多いことが特徴的です。地理的に非常に近いため、週50本以上の台湾・那覇間の直行便が運航していることが影響していると見られます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

滞在日数

地理的に近いものの、3日以内の短期滞在は少なく、4〜6日間滞在する台湾人が約75%を占めている点が特徴です。比較的、リピーターが多いため、大都市以外の地方を訪問し数日間滞在するような訪日客が多いことも影響しているとみられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

都道府県別訪問率

大阪、東京、千葉が上位である点は全国籍平均と同じですが、訪問率が全国籍平均よりも低いことが特徴です(例:大阪府 台湾人 32% vs 全国籍 44%等)。

やはり、リピーターの多さ故に、大阪、東京などへ訪問経験がある人が、地方などマイナーな場所を選ぶ傾向があることが影響している可能性があります。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

日本でしたこと

日本食を食べる、ショッピング、繁華街の街歩きがトップ3で、自然・景勝地観光と続いており、全国籍平均と比較しても大きな違いはないようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日台湾人の消費動向

消費金額

訪日台湾人による消費額は約5,700億円となり、中国の1.6兆円に次ぐ2位となっています。一人あたり消費額は2015年に14万円台まで大幅に増えたものの、購買品が高額な製品から日用品などにシフトしたこともあり、2016年、2017年と12万円半ばに落ち着いています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

消費金額の内訳

一人あたり消費額(約12万円)のうち、買物代が約40%(約5万円)を占めており、買物が最も高いお金の使い道となっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物の品目別購入比率と購入単価

医薬品・健康グッズ・トイレタリー製品が購入率が77%とトップであり、全国籍平均59%よりも高くなっている点が特徴的である。

また、購入単価もすべての品目において、全国籍平均よりも低い結果となった。何度も訪問しており、モノよりコトなどの体験にお金をかける傾向があるのかもしれません。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物をした場所

医薬品・健康グッズ・トイレタリー製品が購入率が高いこともあり、ドラッグストアでの購入率が90%と圧倒的トップとなっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

免税手続きの実施状況

免税手続き実施率は台湾人が、73%と全国籍平均の55%を大きく上回っています。特に、ドラッグストアでの購入が多い「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」がそれぞれ免税手続き実施率53%、32%となっております。一方で、免税物品購入額も3万7千円と全国平均の5万3千円よりも低くなっています。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的だけではなく、業務目的も含む

 

弊社の統計データ分析ソリューションを活用いただくと、上記のように簡単にデータの集計やダウンロード、チャート作成などが可能ですのでぜひともお試しください。

 

 

 

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ロケーション解析データを軸にインバウンド対策を成功に導くことを目的としたインバウンド対策総合支援サービスです。観光ビッグデータ分析ソリューション、統計データ分析ソリューション、インバウンド対策コンシェルジュを組み合わせることで、現状把握から施策実行まで最適なインバウンド対策支援をご提案します。

 

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