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買物には興味なし!?データから分かる訪日アメリカ人の特徴
2018.06.29

前回までは、中国人・韓国人・台湾人などアジア系の訪日外国人の特徴を確認しましたが、今回は訪日アメリカ人の特徴を紐解きます。

 

 

ちなみに、今回使用した統計データは観光庁の「訪日外国人消費動向調査」とJNTOの「訪日外客数」です。

弊社の統計データ分析ソリューションにも同様のデータは収録しており、ご覧になりたい項目のデータを簡単に集計でき、データのダウンロード、チャート作成などが可能です。是非ともお試しください。

 

訪日アメリカ人の特徴まとめ

各種統計データを参考に分析すると、訪日アメリカ人には下記のような特徴が見えてきます。

 

■初来日の人が多い

■20−30代の男性比率が多い

■Trip Advisorなどの口コミサイトや友人からの情報を基に訪日計画を立てている

■買物よりも、飲食や体験などを重視

■免税品には興味なし

 

詳細は下記を御覧ください。

 

 

訪日アメリカ人の基礎情報

訪日アメリカ人数

訪日アメリカ人の数は増え続けており、2017年は130万人を超えました。2016年は前年比20%を超える増加率であったものの、2017年はやや落ち着きを見せ、11%増となっています。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

月別訪日アメリカ人数

月別では3月や4月が最も多く、2018年3月には15万人、4月には14万人となりました。日本の「春」に魅力を感じており、桜や花見などを楽しみにして来日する訪日外国人が多いようです。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

訪問回数

初めて訪日するアメリカ人が70%弱と全国籍平均よりも多い点が特徴です。
やはり、距離的にも遠く、「アジアの異国の地」という印象はあるようで、訪日経験が少ないひとがまだまだ多いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

年代・性別

男性比率が多い点が特徴です。中国人、韓国人、台湾人などアジアの国からの訪日外国人は女性の比率の方が多かったのとは逆です。特に20代−30代の男性比率が多いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日アメリカ人の旅マエ動向

手配方法

個別手配が87%と圧倒的でした。アジアの国からの訪日客は比較的団体ツアーを使う人が多く、この点では大きな違いが出る結果となりました。所得水準がアジアの国と比較して高いため、ツアーを使って安く日本旅行を楽しむというよりも、コストはそこまで気にせず、行きたい所、みたいものを自由に周るという人が多いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

情報収集方法

情報収集方法としては、TripAdvisorなどの口コミサイトが最多となり、他の国とは違いがでました。また、自国の親族や知人からの口コミも参考にしていることから、旅行情報サイトやガイドブックなどよりも、より生身の人が発した情報を参考にする傾向があるようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日アメリカ人の旅ナカ動向

入国地点

入国地点は圧倒的に成田空港が最多。全国籍平均では関西国際空港が最多でしたが、やはり初めて訪日する人の割合が多いため、「TOKYO」が近くにある、空港が多く利用されるようです。また、距離的には米国から飛行機で訪日した場合は、成田や羽田のほうが関空よりも近いため、そちらを使うアメリカ人が多いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

滞在日数

滞在期間は7−13日が最も多く、14−20日も合わせると70%を超えます。地理的な影響や休みの文化の影響もあるとは考えられるものの、全国籍平均と比較すると大きな違いです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

都道府県別訪問率

東京が85%、千葉が74%、京都が50%と全国籍平均と比較すると高く、まだ、初来日の人が多いため、「東京近郊や京都」など、王道な観光地を周るという特徴があるようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

日本でしたこと

「日本食を食べる」、「繁華街の街歩き」、「自然・景勝地」がトップ3でした。全国籍平均で2位の「ショッピング」は4位となり、ショッピングへの興味は他国と比較して少し低いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日アメリカ人の消費動向

消費金額

訪日アメリカ人の一人あたり消費額は2016年に少し落ち込んだだものの、2017年は回復し、18万円を上回っています。アジアの各国が2016年に落ち込んだ後に2017年に戻らなかったのとは対象的な結果となりました。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

消費金額の内訳

一人あたり消費額(約18万円)のうち、宿泊料金が約40%(約7万円)を占めており、最も高いお金の使い道となっています。次いで、飲食費、交通費となり、買物は4番目の使途となっています。アジア系が比較的買物が多かった一方で、アメリカ人は宿泊や飲食など、より体験を重視していることが伺えます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物の品目別購入比率と購入単価

食料品・お菓子が上位となり、全国籍平均での上位だった、医薬品・健康食類の人気はあまり高くないようである。「日本の医薬品・健康食品=良質」という印象はアジアでは持たれているものの、欧米人からはそういった印象をあまり持たれていないことが要因であると見られます。購入単価も全体的に低く、買物自体が旅の大きな目的ではないようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物をした場所

コンビニエンスストアなどでちょっとしたお菓子や飲み物、お酒を買う比率は高いようです。また、観光地を訪れた際は日本的なおみやげを購入する比率が高いようです。一方で、空港の免税店やドラッグストアでの購入比率は低く、他の国籍とは対照的な結果となりました。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

免税手続きの実施状況

免税手続き実施率、免税物品購入額ともに、全国籍平均を大きく下回っており、アメリカ人にとっては免税品を購入するということにはそこまで興味が無いようです。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的だけではなく、業務目的も含む

 

弊社の統計データ分析ソリューションを活用いただくと、上記のように簡単にデータの集計やダウンロード、チャート作成などが可能ですのでぜひともお試しください。

 

 

 

 

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ロケーション解析データを軸にインバウンド対策を成功に導くことを目的としたインバウンド対策総合支援サービスです。観光ビッグデータ分析ソリューション、統計データ分析ソリューション、インバウンド対策コンシェルジュを組み合わせることで、現状把握から施策実行まで最適なインバウンド対策支援をご提案します。

 

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