ニュース・レポート・ブログ

HOME > ニュース・レポート・ブログ > 【インバウンド担当者必見】新型コロナウイルスの影響を受ける観光地 ビッグデータで見る京都の現状
インバウンドブログ
【インバウンド担当者必見】新型コロナウイルスの影響を受ける観光地 ビッグデータで見る京都の現状
2020.03.24

昨今、新型コロナウイルスの影響で訪日外国人観光客が激減しています。
日本有数の観光地、古都京都もそのインバウンド打撃を受けている都市の一つです。

コロナウイルス流行前の京都府は訪日外国人観光客で溢れ返っていて、観光客のマナーなど、オーバーツーリズムが問題となっていました。

そんな京都から一転、閑散とした現在の京都府は、嵐山モンキーパークいわたやまのポスターに「人間よりサルの方が多いとか、久しぶり。」渡月橋のポスターには「すいすい渡れてなんか…すいません…」などと自虐した日本人向けにプロモーションを行っています。

「月橋渡(つきはしわたる)」くん公式Twitterより

 

ナイトレイ「inbound insight」ロケーションビッグデータ解析による京都府の現状

ロケーションビッグデータ解析を行うナイトレイでは、この度の観光課題に対して、解析したデータを元に社会に貢献していきます。

実際に今回の観光客が減少した京都府について解析を行いました。

「inbound insight」周遊解析プランによるアプリGPSデータを使って、昨年度と今年度の京都府の訪日外国人観光客の人数推移を見ることができます。

また、同じく「inbound insight」では最新のSNS解析データによる現在の京都府の人気施設の示唆も見ることができました。

 

inbound insight「周遊解析プラン」 アプリGPSデータで見る現在の京都府(全国籍編)

2019/2/14〜28と2020/2/14〜28の2週間ずつのアプリGPSデータ:京都府主要観光地周辺マップ (左:2019年・右:2020年)

青色の点が30分以上の滞在で、黄色の点が観測できたそれ以外の滞在となっております。

左側の2019年のマップでは、京都市付近を中心に多方面にも多く足を伸ばしており、30分以上の滞在や宿泊なども多くあったような示唆が見られます。

一方、右側の2020年のマップでは明らかに人数も少ない上、あまり長い時間滞在もしていないことがわかります。

 

2019/2/14〜28と2020/2/14〜28の2週間ずつのアプリGPSデータ件数比較グラフ

→2月下旬咋対比:実際に数字で見てみると今年度京都府の観光客が半分になっていることがわかります。

日本は3/9に入国制限を発表しました。
2月後半のデータで見てもこの状況なので、3月はもっと来訪する訪日外国人数が落ちる可能性があります。

 

inbound insight「周遊解析プラン」 アプリGPSデータで見る現在の京都府(国籍別編)

先ほどの分析では訪日外国人全国籍の分析でしたが、下記では国籍別に分けて分析を行っていきます。

2019/2/14〜28と2020/2/14〜28の2週間ずつのアプリGPSデータ:国籍別・京都府主要観光地周辺マップ
2019/2/14〜28と2020/2/14〜28の2週間ずつの国籍別比較

上記2点は2019/2/14〜28と2020/2/1428の2週間ずつの京都府の訪日外国人数を国籍別に比較したものです。
2019年と2020年の同じ期間を対象として比較すると台湾は約1/3、香港・韓国は約1/2ほどになっています。
特にアメリカは約1/7ほどとなっており、今回の新型コロナウイルス影響が最も強く、タイやフィリピンなどの東南アジアについてはほぼ前年と変わっておらず、影響を受けにくい地域ということが言えます。

 

inbound insight「SNS解析プラン」で見る現在の京都府

inbound insightでは、SNS解析データを使った分析も可能です。
GPS解析データで定量的なデータを見ることができたため、SNS解析データを使って定性的なデータを使って示唆を出してみました。

2020/2/9〜2020/3/8の京都府SNS人気施設ランキング
2020/2/2〜2020/3/1のSNSテキストマイニング

コロナウイルスの影響で博物館などの屋内施設が休館となっているため、普段はランクインしているような京都タワーや京都国際マンガミュージアムなど人気施設もランキング外となっています。

また、今回はランクインした施設全てが交通施設や屋外の人気施設となっています。

渡月橋など普段は人気の嵐山の施設もランキング外となっているので、写真映えするスポットがガラ空きなはずなので、旅行を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

〜期間限定で休館している屋内施設〜

アサヒビール大山崎山荘美術館:2月22日(土)より当面の間、休館。2月22日~3月8日の間、庭園のみご入場可能。(*ただし2月25日(火)・3月2日(月)は閉門)

京都国立近代美術館:2月29日(土)から3月16日(月)まで臨時休館。

京都国立博物館:2月27日(木)から3月16日(月)まで臨時休館。

京都府京都文化博物館:2月28日(金)から3月16日(月)まで2階総合展示室および3階フィルムシアターは閉室。別館ホール・5階・6階ギャラリーの催事についてはホームページをご覧ください。

京都府立堂本印象美術館:2月28日(金)から3月16日(月)まで臨時休館。

嵯峨嵐山文華館:3月2日(月)から3月17日(火)まで臨時休館。

茶道総合資料館:2月28日(金)から3月16日(月)まで臨時休館。

ロームシアター京都:催しによっては中止。詳細はウェブサイトをご確認ください。

参考:artscape

この他にも一時的に休館、閉鎖している施設もありますのでご注意ください。

 

このように実際の数字に基づいたビッグデータで見てみると、京都府がコロナウイルスの影響を受けているかをより正確に把握することができます。

ここ数ヶ月、各所の観光地が大きな影響を受けていますが、そのような時期だからこそ、需要回復期に備えて観光施策立案につなげられるよう、ナイトレイは今後もロケーションビッグデータ解析を活用してサポートしていきます。

お問い合わせ・資料請求 CONTACT / DOCUMENT REQUEST

inbound insight(インバウンドインサイト) に関する
お問い合わせ、資料請求は下記のボタンよりお気軽にご連絡下さい。