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データから分かる訪日ロシア人の特徴
2020.03.24

 

今回は訪日ロシア人に焦点を当てて、統計情報から見て取れる彼らの特徴をあぶり出していきます。

 

ちなみに、今回使用した統計データは観光庁の「訪日外国人消費動向調査」とJNTOの「訪日外客数」です。

弊社の統計データ分析ソリューションにも同様のデータをはじめ多様なデータを収録しており、ご覧になりたい項目のデータを簡単に検索、集計でき、データのダウンロード、チャート作成などが可能です。調査・資料作成業務の効率化に向けて是非ともお試しください。

 

ロシア人の特徴まとめ

各種統計データを参考に分析すると、訪日ロシア人には以下のような特徴が見えてきます。

■4月がハイシーズン

■旅行を個別手配する傾向が強い

■長期滞在する傾向が強い

 

詳細は以下を御覧ください。

訪日ロシア人の基礎情報

訪日ロシア人数

訪日ロシア人数は2014年から2015年にかけて減少していますが、2015年からは年々増加傾向にあります。2017年には再び6万人を突破しました。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

月別訪日ロシア人数

月別における訪日ロシア人数は、4月と10月にピークを迎えています。

特に4月の訪日ロシア人数は2015年から2018年にかけて2倍以上となっており、他の月と比較し急増している事が分かります。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

訪問回数

訪問回数の割合は、全国籍平均と同じような構成となっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

年代・性別

男女比率はほぼ1:1であり、その世代別内訳は全国籍平均と同じような構成となっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日ロシア人の旅マエ動向

手配方法

個別手配の割合が約80%を超えており、圧倒的な割合を占めています。

このことから、ロシア人は自分で旅行を企画する傾向が強いことが推察されます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

情報収集方法

情報収集方法をみると、ほぼ全ての項目で全国籍平均を上回っています。特に口コミサイトの利用割合は60%を超えており、全国籍平均を大きく上回っています。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日ロシア人の旅ナカ動向

入国地点

成田国際空港が圧倒的な割合を占めています。一方で、東京国際空港(羽田空港)の利用割合はかなり低いようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

滞在日数

7日-13日間の割合が最も多く、次に14日-20日間となっており、全国籍と比較して長期滞在する傾向が強いことが伺えます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

都道府県別訪問率

東京都・千葉県への訪問割合が高くなっており、これは成田国際空港の利用割合が高いことが関係していると考えられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

日本でしたこと

全体的に全国籍平均と似たような構成となっていますが、美術館・博物館への訪問や、日本の歴史・伝統文化体験等の項目が全国籍と比較して高い割合となっているのが特徴的です。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日ロシア人の消費動向

消費金額

総消費額・一人当たりの消費額共に、訪日ロシア人数と連動した推移となっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

消費金額の内訳

消費金額の内訳としては宿泊料金の割合が全国籍平均と比較して高く、買物代の割合は低くなっています。

また、過去3年間における消費金額の内訳に、大きな変化はないようです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物の品目別購入比率と購入単価

購入率においては、医薬品・健康グッズ等が全国籍平均を大きく上回っています。

また、消費金額における買い物代の割合が低いこともあり、購入単価は全体的に全国籍平均を下回っています。

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物をした場所

観光地の土産店や、ファッション専門店の利用割合が全国籍平均と比較してかなり高いのが特徴的です。

一方でドラッグストアや、コンビニエンスストアの利用割合は全国籍平均と比較して低い結果になっています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

免税手続きの実施状況

免税手続き実施率、免税物品購入額共に、全国籍平均を下回っています。

このことから、買い物を目的に日本を訪れるロシア人はあまり多くない事が推察されます。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的だけではなく、業務目的も含む

 

次回日本でしたいこと

ほぼ全ての項目で全国籍平均を上回っており、訪日ロシア人の日本への関心の高さが伺えます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

弊社の統計データ分析ソリューションを活用いただくと、上記のように簡単にデータの集計やダウンロード、チャート作成などが可能ですのでぜひともお試しください。

 

 

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ロケーション解析データを軸にインバウンド対策を成功に導くことを目的としたインバウンド対策総合支援サービスです。観光ビッグデータ分析ソリューション、統計データ分析ソリューション、インバウンド対策コンシェルジュを組み合わせることで、現状把握から施策実行まで最適なインバウンド対策支援をご提案します。

 

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