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個人旅行が当たり前!データから分かる訪日スペイン人の特徴
2018.12.27

 

今回は個別手配旅行で長期にわたって日本に滞在する訪日スペイン人に焦点を当てて、統計情報から見て取れる彼らの特徴をあぶり出していきます。

 

今回使用した統計データは観光庁の「訪日外国人消費動向調査」とJNTOの「訪日外客数」です。

弊社の統計データ分析ソリューションにも同様のデータをはじめ多様なデータを収録しており、ご覧になりたい項目のデータを簡単に検索、集計でき、データのダウンロード、チャート作成などが可能です。調査・資料作成業務の効率化に向けて是非ともお試しください。

 

訪日スペイン人の特徴まとめ

各種統計データを参考に分析すると、訪日スペイン人には以下のような特徴が見えてきます。

スペインのバカンスシーズンである8月がピーク

■リピーター客が極端に少ない

■9割もの人が個別手配で日本を訪れる

■成田空港から入国する人が多い

■主要観光都市以外の地方にも訪問する人が多い

■買い物よりも宿泊や移動にお金をかける

 

詳細は以下を御覧ください。

訪日スペイン人の基礎情報

訪日スペイン人数

訪日スペイン人は、伸び率の低下は見られるものの安定して増加しています。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

月別訪日スペイン人数

訪日スペイン人を月別に見てみると、冬よりも春や夏に訪日する傾向が見られます。特に、8月の訪日スペイン人数が目立ちます。8月はスペインのバカンスシーズンであり、有給休暇を長期で利用する人が多いため、訪日スペイン人がこの時期に集中していると考えられます。

 

出典:JNTO「訪日外客数」

 

訪問回数

約8割の訪日スペイン人が初めて日本を訪問しています。これは全国籍平均と比較しても高い値です。スペインからのリピーターを根付かせることが、一つの課題といえるでしょう。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

年代・性別

男女比率に注目すると、男性の割合が6割を超えていることがわかります。

訪日スペイン人の主な年代は、男女共通して20代・30代・40代です。男性については、上記世代において全国籍平均を上回っており、特に30代の多さが目立ちます。一方、女性については、すべての年代において全国籍平均を下回っています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日スペイン人の旅マエ動向

手配方法

個別手配で日本を訪れるスペイン人が9割を超えており、圧倒的な割合です。それぞれの目的にあった旅行を楽しみたいと考える訪日スペイン人が多いと考えられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

情報収集方法

「個人のブログ」が45.6%「旅行ガイドブック」が37.6%と、全国籍平均を大きく上回っています。個人手配の訪日客が多いため、個人で手軽にできる情報収集方法が好まれていると考えられます。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日スペイン人の旅ナカ動向

入国地点

入国空港は、東京国際空港と成田国際空港、関西国際空港の3つにほぼ集約されています。特に、成田国際空港を利用する訪日スペイン人が約7割と圧倒的です。成田空港へスペインからの直航便が就航しているため、このような結果になったと考えられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

滞在日数

「7-13日間」が47.4%「14-20日間」が36.8%で、両者で約8割を占めています。訪日スペイン人の多くが一週間以上の長期滞在をする傾向にあることがわかります。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

都道府県別訪問率

主要3空港が位置する東京・大阪周辺の都道府県への訪問が目立ちます。一方で、広島県や岐阜県、石川県への訪問率は全国籍平均を大きく上回っています。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

日本でしたこと

全国籍平均において人気のある体験は、訪日スペイン人にも同じく人気であることがわかります。訪日スペイン人の特徴としては「日本の歴史・伝統文化体験」と「美術館・博物館」が全国籍平均と比べて人気があり、芸術文化への関心が高い傾向にあるということが考えられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

訪日スペイン人の消費動向

消費金額

総消費額は継続して増加していますが、2017年にかけて増加率は減少しています。

一人当たり消費額については、ほぼ横ばいで大きな変化は見られません。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

消費金額の内訳

旅行消費単価の内訳の年推移に大きな変化は見られません。

消費金額内訳を全国籍平均と比べると、宿泊料金と交通費が高いことがわかります。東京・大阪以外の地方を訪問するスペイン人が多く、長期滞在をする傾向にあるため、このような割合になったと考えられます。また、買物代の割合が低いことも特徴の一つです。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物の品目別購入比率と購入単価

購入率についてみると「和服」が訪日スペイン人に人気であることがわかります。一方「菓子類」や「化粧品・香水」「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」といった項目が全国籍平均と比較し、下回ることがわかります。

購入単価についてみると、ほぼ全ての項目において全国籍平均を下回っており、訪日スペイン人は買い物にあまりお金をかけない傾向にあることが推察されます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

買い物をした場所

訪日スペイン人の多くが「スーパーマーケット」や「百貨店・デパート」「観光地の土産店」で買い物をすることがわかります。その他の目立つ特徴としては「ドラッグストア」と「空港の免税店」で買い物した訪日スペイン人が極端に少ないことが挙げられます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

免税手続きの実施状況

免税手続き実施率、免税物品購入額ともに全国籍平均を大きく下回っており、訪日スペイン人は免税物品をあまり購入していないことが分かります。

免税手続き実施状況をみてみると、ほぼ全ての項目で全国籍平均を下回っています。

 

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的だけではなく、業務目的も含む

 

次回日本でしたいこと

ほぼ全ての項目において全国籍平均を上回っており、訪日スペイン人の多くが日本での体験に好印象を抱いていることが推察されます。

 

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない

 

弊社の統計データ分析ソリューションを活用いただくと、上記のように簡単にデータの集計やダウンロード、チャート作成などが可能ですのでぜひともお試しください。

 

 

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ロケーション解析データを軸にインバウンド対策を成功に導くことを目的としたインバウンド対策総合支援サービスです。観光ビッグデータ分析ソリューション、統計データ分析ソリューション、インバウンド対策コンシェルジュを組み合わせることで、現状把握から施策実行まで最適なインバウンド対策支援をご提案します。

 

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