今回は2017年に30万人を突破し、年々増加傾向にある訪日ベトナム人に焦点を当てて、統計情報から見て取れる彼らの特徴を考察していきます。
ちなみに、今回使用した統計データは観光庁の「訪日外国人消費動向調査」とJNTOの「訪日外客数」です。
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訪日ベトナム人の特徴まとめ
各種統計データを参考に分析すると、訪日ベトナム人には以下のような特徴が見えてきます。
■訪日ベトナム人数は年々増加傾向にある
■4月に訪日するベトナム人が多い
■訪日ベトナム人の7割以上が初訪問
■服のショッピングを楽しむベトナム人が多い
訪日ベトナム人の基礎情報
訪日ベトナム人数
訪日ベトナム人の数は年々増加しており、2017年には30万人を超えています。
出典:JNTO「訪日外客数」
月別訪日ベトナム人数
訪日ベトナム人数を月毎に見ていくと、4月に最も訪問者数が多いことが分かります。
一方で年末年始のシーズンは訪問者数が少なくなっていることが分かります。
出典:JNTO「訪日外客数」
訪問回数
訪日ベトナム人の訪問回数比率は、全国籍平均と比較し、初訪問が大きな割合を占めています。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
年代・性別
男女比率を見てみると、女性の割合が若干多く、全国籍平均と比べるとほぼ同じ構成比となっています。
また世代別の割合においては、男女共に20代未満の割合が全国平均と比べて高くなっています。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
訪日ベトナム人の旅マエ動向
手配方法
手配方法は、全国籍と比較し、パッケージ商品や団体ツアーの利用が大きくなっています。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
情報収集方法
情報収集方法としては、旅行会社ホームページの利用が最も多い割合となっています。
また個人のブログを利用している割合が、全国籍平均と比べてかなり少ないことが読み取れます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
訪日ベトナム人の旅ナカ動向
入国地点
訪日ベトナム人の入国経路を見てみると、成田国際空港と関西国際空港の利用割合が多いこと読み取れます。
また那覇空港や新千歳空港の利用割合はほぼ0となっており、沖縄や北海道はベトナム人にはあまり人気ではないことが
読み取れます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
滞在日数
滞在日数に注目してみると、4-6日間の利用割合が多く、長期休暇を利用した日本への旅行が多いことが伺えます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
都道府県別訪問率
成田国際空港の利用割合が多いこともあり、東京や千葉への訪問率は高くなっています。
また全国平均と比較し山梨県や愛知県の訪問率が高いことも特徴の1つです。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
日本でしたこと
日本食を食べることや、ショッピング等が上位を占めており、全国籍平均と同程度の割合となっています。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
訪日ベトナム人の消費動向
消費金額
訪日ベトナム人による総消費額は年々増加しています。
訪日ベトナム人による一人当たり消費額は減少傾向であるものの、訪日ベトナム人数の増加に伴い総消費額が増加したものと考えられます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
消費金額の内訳
消費金額の内訳として、買物代の占める割合は2014年から2016年までは減少傾向にあったものの、2017年には50%近くとなっており、大きな割合を占めています。
また全国籍平均と比較すると、買物にかける割合が高くなっています。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
買い物の品目別購入比率と購入単価
服の購入率、購入単価共に全国籍平均と比較し高くなっており、
服のショッピングを楽しみに日本を訪れるベトナム人が多いことが読み取れます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
買い物をした場所
百貨店・デパートの利用割合が大きいことが分かります。
また全国籍平均と比べるとドラッグストア・コンビニエンスストアの利用率は低いことが読み取れます。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
免税手続きの実施状況
免税手続実施率は全国籍平均と比較して低く、免税物品購入額は高いことが分かります。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的だけではなく、業務目的も含む
次回日本でしたいこと
日本食を食べることが一位で、続いて自然・景勝地観光、日本の歴史・伝統文化体験の順になっており、
2度目の日本観光では、日本ならではの体験を楽しみたいと考えるベトナム人が多いようです。
出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
注:観光レジャー目的のみであり、業務目的は含んでいない
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