6月29日に、観光庁は最新の「宿泊旅行統計調査」を公表し、5月の延べ宿泊者数の一次速報値、並びに4月の二次速報値を公表しました。
下記にポイントをまとめます。
5月延べ宿泊数 一次速報値
- 訪日外国人の宿泊者数
5月の訪日外国人の延べ宿泊数(一次速報値)は754万人となり、前年同月比で16.1%のプラスとなりました。2017年3月以降、15ヶ月連続で前年同月比を超えて推移しています。
- 国籍別特徴
国籍別では、人数は中国が最多。伸び率はベトナムが前年同期比+60%で最多となりました。ベトナムからのチャーター便の就航や3月に行われた旅行博の影響もあるようです。ベトナムに次いで、増加率で上位に来る国は、フランス(+41%)、中国(+40%)となっています。
4月延べ宿泊数 二次速報値(先月発表した数値の改定版)
- 訪日外国人の宿泊者数
4月の訪日外国人の延べ宿泊数(一次速報値)は830万人となり、前年同月比で5.5%のプラスとなり、4月としては調査開始以来の最高値を記録しました。
(上記グラフ①、②参照)
- 国籍別特徴
国籍別では、伸び率、実数ともに中国が最高(+30%)となり、次いで、インド、ベトナムと続きました。桜などの「日本の春」を目当てにした中国人の個人旅行者が増加したことが影響しているとみられます。
- 都道府県別特徴
国籍別滞在地を見ると、韓国人は大阪府で宿泊する傾向がある一方で、他の国は東京都での宿泊が最多となっています。また、ロシア人は圧倒的に東京都での宿泊比率が高く、タイ人には北海道が人気。ベトナム人は山梨での宿泊を好む傾向があるようです。
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