1月17日にJNTO(日本政府観光局)から2019年12月の訪日外国人数の推計値が発表され、前年同月比4.0%減の252万6千人。2018年12月の263万2千人を約10万人以上下回り、3か月連続で前年同月を下回った。
訪日外客数が多い韓国市場の減速(前年同月比63.6%減)が、訪日外客数全体が前年同月を下回る要因となった。
一方、韓国市場を除く19市場は前年同月を上回り(前年同月比(19市場計)16.7%増)、引き続き堅調に推移している。
市場別では、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンが単月として過去最高を記録し、13市場で12月として過去最高を記録した。
【2019年総括】
2019年の訪日外客数は、前年比2.2%増の3,188万2千人で、JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多となり、韓国を除く19市場で過去最高を記録した。
東アジア市場については、韓国市場において8月以降訪日外客数が半減する状況が続いているものの、韓国市場を除く3市場は新規就航や増便等による航空座席供給量の増加もあり前年を上回った。東南アジア市場については主要市場において新規就航や増便等により航空座席供給量が増加したこともあり年の後半にかけて高い伸びとなり、欧米豪市場については桜やラグビーワールドカップ2019日本大会の開催を契機とした訪日需要の高まりもあり年間を通じて好調な伸びを示した。
市場別では、中国が959万4千人となり全市場で初めて950万人を超えたほか、英国がラグビーワールドカップ2019日本大会開催期間中の9月と10月に前年同月比80%増を超える伸率を示し初めて40万人を突破した。
元データはコチラ:JNTO(日本政府観光局)訪日外客数2019年12月推計値