12月16日にJNTO(日本政府観光局)から2020年11月の訪日外国人数の推計値が発表され、前年同月比97.7%減の56,700人となり、14か月連続で前年同月を下回ったものの、実数としては前月から増加した。
訪日外国人数推移(2019年vs2020年)
※人数が少なく表内に記載が難しいため、詳細は下記表参照。
*2020年5月の公表から、メキシコ及び中東地域(イスラエル、トルコ、GCC6か国(サウジアラビア、アラブ⾸⻑国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート))の推計値の公表を開始。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大により、日本における検疫強化、査証の無効化等の措置が引き続き取られていること、また、多くの国で引き続き海外渡航制限等の措置が取られていること等により、ビジットジャパン重点22市場の多くで訪日外客数が7か月連続、対前年同月⽐で99%を超える減少となっている。しかし、一部の国と日本の間で「ビジネストラック」や「レジデンストラック」の運用が開始され、さらに、10月1日以降は、一定条件下のビジネス等に限り、許可数は限定的ながら、全ての国・地域からの新規入国が可能となったこと、11月1日以降、日本政府により中国、ベトナム、韓国等11の国・地域に対する感染症危険情報がレベル2に引き下げられるなどの緩和措置がとられていることもあり、訪日外客数の実数は徐々に増加している。
JNTOとしては、新型コロナウイルス感染症の拡大により、依然として世界的に旅⾏需要が停滞している状況にあるが、他方で我が国では入国規制の緩和が進められていることも踏まえて、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要があるとしている。
元データはコチラ:JNTO(日本政府観光局)訪日外客数2020年11月推計値