導入事例

導入の背景・課題

同社は関東地方で複数路線を運営する電鉄企業です。 同社の運営する路線沿線では数年前から訪日外国人の利用者が急増しており、それに伴い電光掲示板の多言語化やお客様相談センターの英語・中国語対応といった訪日外国人対策に取り組んでいました。しかし、実際に訪日外国人が沿線にどれくらい来ているのか、そして沿線でどのような消費を行っているかのデータが不足していました。訪日外国人関連のデータを調査するため、同社はアンケート調査を行ったものの、母数が少なく、意思決定の判断材料としては不十分でした。そのため、施策の改善や訪日外国人向けの設備投資を行うために、訪日外国人の実態把握ができるツールの導入が求められていました。

ナイトレイのツールの使い方

同社には「inbound insight」観光ビッグデータ分析ソリューションのSNS解析プランと、優先施設診断プランの２種類を導入していただきました。

訪日外国人の多い施設を把握

優先施設診断プランでは、分析をしたい施設を登録することで、訪日外国人の多い施設のランキングと施設周辺のSNS投稿を閲覧することが可能です。 今回、同社は沿線上の駅を複数登録し、駅周辺500mの投稿を抽出し、駅周辺に訪日外国人がどれだけいて、どんな投稿をしているのかを把握しました。また、訪日外国人の多い駅（＝SNS投稿の多い駅）をランキング化し、訪日外国人に人気の高い駅がひと目でわかるようになりました。このランキングにより、優先的に設備投資（電光掲示板導入や表示版制作など）を行う駅を決定しました。

周辺施設の投稿傾向を分析

優先施設プランで沿線の駅を登録すると、その駅周辺の投稿が確認できるようになり、ランキング順位が高い駅を中心に、投稿傾向を分析していただきました。その結果、「駅ナカ」でどのような商品が人気なのか、駅周辺でどのようなお店が人気なのかを把握することができました。 また、SNS解析プランも活用し、駅周辺のみならず、沿線の観光スポットのSNSの投稿情報も確認し、訪日外国人の人数や国籍比率、周遊ルートなどを確認し、訪日外国人向けの戦略立案に役立てていただきました。

駅周辺のネガティブな投稿を抽出

SNS解析プランではキーワード検索をすることも可能です。「困った」「迷った」「わかりにくい」といったワードで検索を行い、訪日外国人の感じる駅周辺の問題点を確認し、改善に役立てることが可能になりました。

導入後の結果